手作りキャンドルによる火災に注意しましょう!
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手作りキャンドルによる火災の危険性について
一般的にロウソクは、冠婚葬祭や火を付け部屋を明るくするために使われますが、近年では、エッセンシャルオイルやアロマオイルなどで香りをつけた「アロマキャンドル」や、ドライフラワーなど天然素材のものをロウに入れて固めた「ボタニカルキャンドル」など、見た目が華やかで、アート的な要素が高いキャンドルを室内で飾り、癒しグッズとして使用する場合も少なくありません。
また、100円ショップで販売している商品等で、簡単に作ることができることから、プレゼントや、販売目的、個人的な趣味として様々なキャンドルを作る方もいらっしゃいます。
しかし、ロウの中に可燃物であるドライフラワー等を含ませた場合、使用方法などによっては、キャンドルに点火した後に、時間の経過とともに、火がドライフラワー等に燃え移る可能性があります。さらには、長時間連続で使用することにより、外形が崩れ、ロウが流れ出し、ドライフラワー等が露出して火が急激に拡大することがあります。
付近に燃えやすい物があると火災になる可能性が高く大変危険ですので、取扱いには十分に注意しましょう。
燃焼の経過
1.点火前
2.点火直後
3.キャンドル内のドライフラワーに着火
4.ロウが流れ出てドライフラワーが露出したことにより燃焼拡大
5.炎が大きくなり付近に可燃物がある場合、燃え移る可能性がある。
※今回、燃焼実験を行ったボタニカルキャンドルは、当消防本部の職員が制作したものです。
取扱い時の注意事項
・点火する際は、長時間連続して使用せず、付近に燃えやすいものを置かない。
・点火中は、その場を絶対に離れない。(外出・就寝時は必ず火を消す。)
・キャンドルの受け皿は、金属製・陶磁器製のものを使用し、溶けたロウが溢れないものを使用する。
・既製品を使用する際も、取扱説明書等の注意点を確認する。
・水での消火はしない。(熱せられたロウは油に水をかけることと同様に危険です。)
・芯が長すぎる場合、炎が大きくなりすぎることから、5mmから7mm程度にカットする。
・常に芯は真っすぐにしておく。(一箇所だけが早く溶け、燃焼物に燃え移る可能性が高くなります。)
制作時等の注意事項
・どのような燃え方をするか十分配慮する。
・芯の近くに可燃物を絶対に配置しない。
また、可燃物が上方に飛び出すと燃え移る可能性が高いことから、カットの仕方を考慮する。
・芯の位置は必ず中心に置く(中心からずれている場合、ロウの溶け具合が変わり、外形が崩れる可能性が高くなります。)
危険性を知って、キャンドルで癒されましょう!
火を使うキャンドルは状況によっては火災の原因になることから、安全に使う必要があります。
危険性があると聞くと使用するのをためらってしまう人もいるかもしれません。
しかし、安全な使い方さえ知っていれば、その危険性もほとんどない状態で使用することができます。
火を灯せば、自然のあたたかな光で癒してくれるキャンドル。その優しい灯は、一日の終わりのバスタイムや眠る前のひとときに、疲れたこころをほぐしてくれます。
安全な使い方をよく確認して、キャンドルを楽しみましょう!